ニコンの他機種の色の傾向がみたくて、bluemさんから画像データを提供して頂きました。
ありがとうございます。
ニコン機の色傾向、Nikon 1 V2も同じ系譜のようです。
提供して頂いた画像データを、私なりにレタッチしてみました。
#1
<プレビュー用JPEGファイル>
(1)「Color Efex Pro」
PLフィルター効果を使用しています。
PLフィルター適用時に輝度が高い部分は、不透明度を使って輝度を下げました。
(コントロールポイント使用)
(2)「HDR Efex Pro」
デープ2プリセットを使って、空の色をブーストしました。
*空の部分だけマスクして実行、田んぼはLrの段階フィルターで明るさを調整
#2
<プレビュー用JPEGファイル>
(1)「HDR Efex Pro」
バランスプリセットを使って、画像全体の色をブースト
(2)白黒にしたレイヤーを馴染ませて、色を落ち着かせています。
(3)「レベル補正」使用した、ダイナミックレンジのエンハンスト処理
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ニコン機ですが、色のでかたが弱く、ブーストしないと色が出てこない印象です。
今回は、HDR系のソフトを主軸にして、色の掘り起こしをしています。
#1は、弱くオレンジ色が出ていたので、ブーストしたところ、オレンジ色の
夕景になりました。
オレンジの外側に、淡い赤い色のラインが残っていますね。
空は藍色が良く出たかな(笑)
トーンジャンプぎみかも・・・
#2は、全体的にべったりとした色だったので、HDRを使用して色の底上げをしました。
コントロールポイントを家ごとに打って、明るさやコントラストを微調整しています。
空は、ダイナミックレンジのエンハンスト処理も使って、透明感出してみました。
HDR Efex Pro
#1 羽田空港第2ターミナル
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[10mm (35mm換算27mm) f/4.5 1/60 ISO160]
#2 ボーイング777 機内の様子
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[10mm (35mm換算27mm) f/5.6 1/40 ISO160 露出補正-0.3]
#3 ボーイング777 窓からの景色
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[10mm (35mm換算27mm) f/4.5 1/2500 ISO160 露出補正-1]
こちらが好みかな・・・
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[10mm (35mm換算27mm) f/5.6 1/2500 ISO160 露出補正-1]
#4 長崎 眼鏡橋
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
[18.5mm (35mm換算49mm) F5.6 1/1250 ISO160 露出補正-0.3]
長崎の旅行先で撮った写真、HDRが似合いそうなものが、たくさんあります。
「HDR Efex Pro」を使って仕上げてみました。
「HDR Efex Pro」ですが、プリセットが複数あるので、好みのプリセットを
選ぶだけでHDR処理ができます。
また、コントロールポイントを使って、違和感のある部分を微調整できるのが、
良いですね。
Google Nik Collection
<After>
<Before> 花びら全体をマスクして調整しています
「Google Nik Collection」を使って、ルドベキアの花を仕上げてみました。
レイヤーの状況は以下の通りです。
スマートオブジェクトに変換してから調整すると、後から修正できます。
Vivezaを使うと、例えば、花びらの一枚ごとに、色や色調を調整できます。
今回は、花びらの部分的にハイキーになっているところを調整しました。
結果、花びらの質感がアップしていますね。
それから、ニコ1ですが、イメージセンサーに撮像面位相差AFを実装
しているためか、低ISOからノイズが目立ちます。
NRをどうするか思案していましたが、「Google Nik Collection」には、
Dfineもあるため、こちらも解決しそうです。
今回は、Viveza、Dfine、Sharpnerを使用しました。
最後に、レベル補正」使って、ダイナミックレンジのエンハンスト処理を
行っています。
台風通過中の夕景
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[10mm (35mm換算27mm) f/5.6 1/100 ISO200 露出補正-1]
台風11号の影響で、猫の目のような天気です。
スコールのような雨が降ったと思えば、雲の隙間から太陽が覗くことも
ありました。
雷鳴も轟いているし、大荒れの天気です。
夕方、飾り窓がオレンジ色に染まっています。
外に出てみると、どす黒い雲の隙間に、オレンジ色の空が覗いています。
風が強いですが、幸い雨が降っていないため、家の近くの撮影ポイント
へ移動して、写真を撮りました。
撮影後、土砂降りの雨になったので、タイミングがよかったかな。
ナイス兄貴さんから紹介があった、Vivezaを評価中です。
これ、googleから発売しているのですね。
詳細はここです。
Google Nik Collection
これを使って、複雑なマスクや範囲指定なしで、画像の色や色調を部分的に
調整できます。
扉の写真ですが、どすぐろい雲、オレンジ色の雲の色調を変えています。
Photoshop上から、Vivezaを起動した画面です。
ここで、画像の色や色調を部分的に調整できます。
オレンジ色の雲にポイントを置いて調整中の画面
また、Silver Efex Pro で遊んでみました。
こちらは、Lrだけで仕上げています。
<嵐 夕景>
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[10mm (35mm換算27mm) f/5.6 1/100 ISO200 露出補正-1]
わぁ〜 Silver Efex Pro モノクロ好きには、たまりません。
もう1枚追加・・・
奥義みつけてしまったかも Lr+Silver Efex Pro モノクロダブル掛け
<ヘッドライト>
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
[18.5mm (35mm換算49mm) F5.6 1/250 ISO160 露出補正-0.3]
アジサイの葉と雫
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
[18.5mm (35mm換算49mm) F4.5 1/200 ISO160 露出補正-0.7]
もう1枚追加です・・・
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
[18.5mm (35mm換算49mm) F4.5 1/320 ISO160 露出補正-0.7]
アジサイの葉に雫がついて、とても奇麗です。
アジサイですが、花が散った後も、しばらくは葉で楽しめます。
雨に濡れると、葉の輝きが増します!!
その輝きを表現したくて、レタッチしてみました。
「レベル補正」使って、ダイナミックレンジのエンハンスト処理を
試してみましたが、透明感のある仕上がりになりますね。
また、「特定色域の選択」を使って、色を濁らせている特定の色域を
取り除いていますが、アジサイの葉の色がよく出ています。
仕上げに、Adjustを使って、雫の輝きを加えてから、葉の鮮やかさを
コントロールしています。
葉の鮮やかさをコントロールする処理は、以下のチュートリアルを
参考にしました。
「色相・彩度」の基本と応用
集大成
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[10mm (35mm換算27mm) f/5.6 1/4000 ISO160 露出補正-1]
ちょっと大袈裟なタイトルですが、ようやく透明感のある空に仕上げることが
できるようになりました。
写真は、太陽が登る前の朝景ですが、見栄えのしない写真だったので、お蔵入り
していたものです。
以下の4点を使っています。
1.「イメージ」>「色調補正」>「シャドウ・ハイライト」
2.「フィルタ」>「その他」>「ハイパス」
3.「レイヤー」>「新規調整レイヤー」>「特定色域の選択」
4.「レイヤー」>「新規調整レイヤー」>「レベル補正」
「Nikon 1 V2」では、「シャドウ・ハイライト」の補正が、
空の透明感を表現するのに要となります。
「シャドウ・ハイライト」で補正後、「レベル補正」使って、
ダイナミックレンジのエンハンスト処理を行うことで、
透明感のある空を表現できました。
また、「特定色域の選択」を使って、色を濁らせている特定の
色域を取り除くと、本来の色が出てくるため、色再現が格段に
よくなります。
一連の作業は、アクションを使って、ある程度自動化しています。
「レベル補正」を使ったダイナミックレンジのエンハンスト処理
「Nikon 1 V2」で風景写真を撮ると、どこか物足りなさを感じていました。
特に感じるのが空です。
どうも透明感が少ない空に仕上がります。
ヒストグラムを見てみると、中間より暗いドットが分布しておりローキーな画像になっています。
露出をマイナス補正して撮っているので、そうなりますよね。
この状態で色々調整しても、前述の透明感のある空を再現できません。
どうも、山の形の幅が狭くて、ハイライト側の情報が足りないのでは?
と思うようになりました。
Photoshopのレベル補正にある「自動補正」ボタンを押してみました。
山の形の幅が広がっています。
全体に調整されていますが、ハイライト側の情報が補正されました。
これを使って、仕上げてみると、透明感のある空が再現できます。
ただ、やり過ぎた感があり、不透明度で馴染ませてもしっくりきません。
この自動補正を手動で行う方法がないか、探していたところ、ようやく
見つけることができました。
「レベル補正」を使ったダイナミックレンジのエンハンスト処理
これだ!! この方法で、主にハイライト側の情報を補正したヒストグラムです。
レベル補正の調整状況
<設定の解説>
1以下のドットは真っ黒にする。
169以上のドットは全て真っ白にする
実行後、山が横に引き延ばされる
そして、扉の写真がハイライト側を手動補正した画像になります。
ようやく、自分好みの空に仕上げることができるようになりました。
ひとつでも引き出しを、多くしたいですね。
こちらも参考になるチュートリアルです。
後半の<「レベル補正」を使いこなす>をご覧下さい。
「レベル補正」を使ったプロフェッショナルな色調補正
夕方の月
<K-5+DA21風レタッチ>
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[11.8mm (35mm換算31mm) f/5.6 1/800 ISO160]
<月 81mmでは遠いです・・・>
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[30mm (35mm換算81mm) f/5.6 1/800 ISO160]
毎日暑いですね。
夕方、涼しい風に誘われて、ワンコと散歩していると、
ぽっかり月が、夕方の空に浮かんでいます。
望遠レンズがないので、どう撮るかなと思案しましたが、
まずは、思いっきり広角で撮ることにしました。
中央の小さい丸が月です・・・
望遠端でも撮ってみましたが、月の模様がなんとか見える
程度ですね。
画にならないなぁ〜(笑)
そういえば、もうすぐスーパームーンでしたね。
来年は、300mm程度の望遠レンズで撮りたいなぁ〜
いつもの風景なので、扉の写真をK-5+DA21風にレタッチ
しています。
DA21のトーンに出てますか? (笑)
コニカミノルタプラネタリウム
8月11日(月) スーパームーン
歩行者用信号機
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[18.2mm (35mm換算49mm) f/5.6 1/1250 ISO160]
かもめで何回か記事になっている歩行者用信号機をモノクロで
仕上げました。
今回試したかったことは、Csでレタッチした画像(PSD)を、
再度、Lrで調整すると、どうなるか試したかったからです。
流れ的には以下になります。
Lr → Cs → Lr
Photoshopで、歩行者信号機だけを切り取り、背景は青く
塗りつぶしてから、モノクロ化します。
その画像を、Lrのプリセットを使って、仕上げています。
これは、面白いですね。
応用範囲が広がりそうです。
余談ですが、最近は画像の切り抜きの精度も上がって
きたと実感しています。
日々精進です。
撮り鉄
<東京メトロ10000系電車>
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[30mm (35mm換算81mm) f/5.6 1/2000 ISO160 露出補正-1.0]
<東武鉄道10080型電車>
高速でホームを通過する急行電車にもAFが追従します・・・
Nikon 1 V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
[30mm (35mm換算81mm) f/5.6 1/1000 ISO160 露出補正-1.0]
Nikon 1 V2では、AF追従した状態で1秒間に最大15コマの撮影ができるので、
この機能を使って、東京メトロ10000系電車を撮ってみました。
ホームに入ってくる直前の1コマを選んでレタッチしました。
そして、高速でホームを通過する東武鉄道10080型電車
あっという間に通過していきますが、しっかり撮影できました。
Nikon 1 V2 気持ちがいいくらいにAFが追従します。
本来は、連写よりも決め撃ちでタイミングを計ったほうが良い
のでしょうが、私の眼の状態では、まともに見えません。
扉の写真は、望遠側で遠近感の圧縮効果から、画が平坦になる
ので、駅舎の柱で奥行き感を出しています。
この構図で待っていて、電車が近づいたら連射して撮り、
気に入ったコマを選んで仕上げました。
東京メトロ10000系電車、室内の天井に高さがあって開放的な
電車なんですよ!!