<絞りF1.8 グリーンボタンを押した状態 1/1500>
K20D P55mmF1.8 [55mm F1.8 1/1500 ISO100 ±0EV]
<絞りF1.8 シャッタースピードを手動補正 1/750>
K20D P55mmF1.8 [55mm F1.8 1/750 ISO100 ±0EV]
K20Dで、K、Mレンズを使用する場合は、Mモードでグリーンボタンを押すと、レンズの絞り環リングで、
設定した絞りに見合うシャッター速度に自動調整されます。(適正露出に調整される)
ところが、上の作例では、適正露出がアンダーになります。
なぜ、アンダーになるのでしょうか?
内蔵露出計の光センサーは、フォーカシングスクリーンの後方にあります。
どうも、フォーカシングスクリーンに原因がありそうです。
調べて見ると、暗いズームレンズでもファインダーを明るく見せるため、素通しに近いガラス素材が使われて
おり、このガラス素材の影響で露出に誤差が生じています。
露出誤差の傾向を見てみると、以下のようです。
F4~F5.6は、ほぼ適正露出
F4より絞りを開いていくと、アンダー傾向が強まる
F5.6より絞りを絞っていくと、オーバー傾向が強まる
困るのは、絞りにより誤差が変化してしまう事なんです。
(露出補正で一定の補正で対応できない)
なので、K、Mレンズを使う場合は、グリーンボタンを押して、出た目のシャッター速度から、
絞りに応じて、オーバーやアンダーになるように調整する必要があります。
アンダー傾向のほうは、手動調整せず、RAWで撮って現像ソフトで適正露出にするという方法もあります。
オーバー傾向の場合は、白飛びなどするので、シャッター速度の手動調整は必須ですね。